産後うつと子供の発育
当院には、産後のママさんが
多く来院されます。
・産後の骨盤矯正
・産後うつ
・産後の体の痛み
など、
お悩みの症状は様々です。
そんな不調を抱えたママさんは、
ご自身以上にお子さんの健康に
ついても人一倍、心配されています。
お子さんが産まれて、
こんな経験があるかもしれません。
●夫婦喧嘩していても、赤ちゃんが笑えば、
ついつい笑顔になっちゃう事。
●笑いかけた時、返してくれた
お子さんの笑顔に癒された事。
なんとなく感じている方も
おられるかもしれませんが、
ママの機嫌や体調は、夜泣きを
はじめ、子どもの心身の健康に
反映されているという理論が
あります。
なので、
当院で、
産後のママを施術する時は特に、
ママとお子さんの
2人の治療をしているんだ
という気持ちを持っています。
ママとお腹の赤ちゃん2人分の
治療を行っているマタニティ整体と
同じ気持ちで施術をおこなっています。
体の不調以外にもこんなお気持ちのママも多いです。
・抱っこや何をしても泣き止まない事に対して、自分を責めてしまう
・「ママ~と」あまり泣きついてこないので、落ち込んでしまう
・イライラして、どうしても強い口調で
怒ってしまい後で後悔する事がある
妊娠中は、
「私に育てる事ができるのかなぁ」
と言う気持ちになったことが
あるかもしれません。
そして無事、出産してからも、
「私、“良いお母さん”できてるかな‥」と
自信が持てず不安や悩みを抱えながら日々、
子育てに奮闘されているお話をよく聞くんです。
そんな不安などの感情が不調の要因に
なっている方がなんと多い事か!!
「ママはいてくれるだけで
十分役割を果たしているのよ」
なんて事を周りの方に言われたり、
育児本で読んだ事があるかもしれませんが、
気持ちの整理は難しいものですよね。
そもそも“良い母親”としての定義は、
それぞれのママさんによって違う
でしょうし、周りが
あーだ、こーだ言う必要はないと思います。
ですが、理想的には
・赤ちゃんが健康で笑ってくれる
個人差はあれど、
どんなママでも
“良い母像”としては、
この一点につきるのではないでしょうか。
アタッチメント(愛着)が母としての自信を育みます
無事、出産し、子供ができた事だけでも
とても幸せな事だと感じていたはずなのに、
子育てしていく中で、次第に‥
「また感情だけで怒っちゃった」
とか、
「良い母親にならなくちゃ」
というような気持ちが
芽生えてきます。
「子供は健康に幸せになってほしい」
という願いはすべての親がもつもので、
当然でてしまう気持ちなんです。
そう。子供を大切に思うからこそ
でてしまう気持ち。
僕も育児をしていく中で
そんな気持ちになる事があるので、
あなたのお気持ちは少しはわかっているつもりです。
はじめての育児で、
試行錯誤の中
時として自分を責めてしまう
ママさんも多いんです。
あなたのメンタルが弱いわけではありません。
疲労やホルモンバランスの影響です。
“母親”という新しい役割を手に入れて、
ご自身の理想と現実が食い違う時に、
「母親としての自信」が、育まれなくなり、
そんな時に心身ともに疲弊してしまう悪循環が生まれます。
そんな不調に陥ってしまうと
お子さんの健康にまで
影響を及ぼしてしまうんです。
そんな状態や、この悪循環に陥る前に、
ケアしていく事が必要になってきます。
では、“母親としての自信”は、
どのように育まれていくのでしょうか?
3歳までの重要なアタッチメント形成期間
“三つ子の魂百まで”
といった有名な言葉があるように、
3歳までの期間にアタッチメント(愛着)
が形成されて、人格形成の土台が作られます。
両親、特に母親にアタッチメントが
形成されていく過程で、
母親としての自信も育まれていきます。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
・赤ちゃんが泣く
↓
・それに母が対処する
↓
泣きやんだり笑顔になる
↓
母性が芽生えたり、
母親としての自信が積み上げられる
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
とても簡単に説明すると、
こんな過程で、母としての
自信が育まれていきます。
一方で、アタッチメント形成は、
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
・赤ちゃんが母親(母親に代わる方)に
後追いなどの愛着行動をする
↓
愛着対象者(母親など)が
答える
↓
アタッチメント形成される
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
このようなサイクルになります。
愛着形成期において、
子どもが母親に助けを求めても、
それに応えてくれなかったり
反応が不安定だったりすると
愛着形成されずに、
子どもは、“安全基地”を
作ることができません。
愛着形成がうまくされないと、
母親としての自信も上手く育まれず、
ママは自分を責めたり、
不安になったりして、
心身の不調がでてくる傾向にあります。
これを、
“母子相互作用”
といって、
愛着形成と母親としての自信
(産後のアイデンティティ)の形成は、
深い関係にあるのです。
アタッチメント形成がうまくいかず、
安全基地をもてなかった子どもは、
不安が拭えず、
探求心に乏しくなります。
その延長に、
知的興味や対人関係も無関心になったり
消極的になったりしやすい傾向にあります。
なかなか人に頼る事が
できなかったりする傾向があります。
その結果としてどんな事に影響があると思いますか?
子供の自己評価と産後うつの関係
アタッチメント形成がうまくいかず、安全基地をもてなかった子どもは、
“自己評価”が低く安定してしまうために、
自尊心の減退があり、
自分を責めてしまう傾向を作ってしまいます。
大人になってからでも、
失敗や批判に対しての受け入れる容量が少なく、
落ち込みやすくなってしまう事が、
とある研究で証明されています。
なので、うつ病の発症にも関係してくるとされています。
子どもからお母さんの方へ話をうつしますと、
“産後うつ”として、知られる出産後のうつ病は、
周りの人間からサポートを得ると同時に、
自己評価を良好に保つ事によって
発症しにくくなると解明されています。
これについては、
別の研究も行われています。
738人の女性を対象におこなったある調査によると、
“産後うつ”にかかった女性は、圧倒的に自己評価の低い人が
多かったという結果があります。
なので、日頃の
ネガティブな気持ちや
「子どもがかわいいと思えない」
「子育ては楽しい、けどつらい」
と思うのは、
あなたのメンタルが弱いからではなく
産後の体質の変化によるものなんです。
みんな感じるものなんです。
マタニティ期間もそうですが、
産後は特に心身のケアをする必要があるんです。
産後は赤ちゃんにとってもかなり重役な時期です。
こんなグラフを小学校の保険の教科書で
見た記憶があるのではないでしょつか。
スキャモンの成長曲線といって、
神経系の発達は幼少期でほぼ完成されつつあります。
心を育むのは、
“脳”つまり神経なので、神経系統が
70%近くまで発達して完成にほぼ近ずく
3歳頃まででの関わり方がとても重要になってくる事が
わかって頂けるかと思います。
これが三つ子の魂百までといわれる理由のひとつです。
なので
母の体のケアを行う事で、
心に余裕をが生まれ、笑顔で
赤ちゃんと接する事ができる
これにより、
神経、脳が発達するとともに、
子どもの愛着形成がスムーズになり、
母親としての自信も深まり、
お互いの健康に
良い作用が生まれます。
子育て、家事、仕事
と同じように
ママの体調管理は、
ご自身のためにも
子どもにとっても
重要なタスクのひとつなんです。
僕の話を少しさせてもらいますと、
2017年10月で3歳になる娘がいてますが
楽しい事や後悔もある毎日ですが、
子供にとって良い父親を目指して、
日々、娘と向き合っています。
そして、
妻が笑顔で良好な体調を維持できるように色々、
話し合いながら、家事や子育てを分担して
生活するように心がけています。
お互いが機嫌よく娘と楽しめれば、
夫としても
なにより嬉しい事ではないでしょうか。
はじめての事だらけで、
不安もあり、昨日、うまくいった事が
今日はうまくいかなかったり、
試行錯誤の毎日ですが、
特に体が疲れているときは、
気持ちの乱れをか実感しています。
男性の僕でさえ、
情緒も乱れるんですから
ホルモンバランスの変化が激しい
女性の疲れは、特につらいと思うんです。
気持ちを整理するためにも
まず体のケアから始めましょう。